和歌山・岸本周平知事、公舎で「意識のない状態」 ICUで治療中
和歌山県の岸本周平知事(68)が14日、和歌山市内の知事公舎で倒れているのが見つかり、病院に搬送された。県によると同日午後8時現在、集中治療室(ICU)で治療が続いているという。
岸本知事と連絡がとれずにいた秘書が14日朝、公舎に入ったところ、「意識のない状態」(県広報課)で倒れているのを見つけたという。
岸本知事は13日に大阪・関西万博の会場で関西パビリオンのオープニングイベントに出席。展示品のみこしを担ぐなどした後、午後に公舎に戻った。14日午後には同県新宮市で地域住民と意見交換するタウンミーティングが予定されていたが、中止となった。15日の公務も取りやめになっている。
岸本知事は和歌山市出身で東大法学部卒。財務省国庫課長などを経て2009年の衆院選に和歌山1区から民主党公認で立候補し、初当選した。民主党政権で経済産業政務官などを歴任した後、国民民主党の幹事長代行を務めた。
衆院選に5期連続で当選し、22年に議員辞職して同年11月の和歌山県知事選に立候補。自民、立憲民主、国民民主の推薦を受けて当選し、現在1期目を務めている。