新幹線函館駅乗り入れ フル規格で東京と札幌から乗り入れ目指す

野田一郎

 北海道新幹線のJR函館駅乗り入れを目指す函館市は、東京と札幌の両方面から、フル規格新幹線で乗り入れるケースに絞って検討を進めると、11日の市議会総務常任委員会で明らかにした。JR北海道には車両費などの負担は求めない方針としている。

 市は、フル規格新幹線はミニ新幹線より座席数が多い▽北海道新幹線(新青森―新函館北斗)のホームドアなどの改修が必要ない▽利用者の利便性向上が期待できる――などの理由を挙げた。

 今年3月に公表した調査報告書では、今回絞り込んだケースの整備費は186億円(税込み)としたが、車両費は含まれていない。市は車両費の負担をJR北に求めない方針について、「JR北の厳しい経営状況などを勘案した」と説明。市の負担については「運行本数など運行手法や車両調達のあり方について最善な手法を模索し、車両が追加で必要になる場合には他都市の事例や財源スキームなどを調査検討する」と述べるにとどめた…

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この記事を書いた人
野田一郎
函館支局長
専門・関心分野
人権、人口減、文化