【そもそも解説】自民総裁選の「推薦人」とは? 争奪戦になることも

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小村田義之

 Q 自民党総裁選の「推薦人(すいせんにん)」とは。

 A 総裁選の候補者になる条件は、自民党所属の国会議員で、党所属国会議員20人から推薦を受けた人とされる。いくら立候補の意欲があっても、この条件を満たさなければ、立候補できない。総裁をめざす人にとっては、推薦人20人を集められるかどうかが、最初の大きな関門となる。

 Q どうやって推薦人を集めるのか。

 A これまでは派閥(はばつ)の領袖(りょうしゅう)ら幹部が立候補し、自派の所属議員を中心に推薦人名簿(めいぼ)をつくるケースが目立っていた。無派閥の議員にはハードルが高く、立候補断念に追(お)い込(こ)まれたこともある。裏金(うらがね)事件の影響(えいきょう)で派閥のしばりが弱まっている今回は、中堅(ちゅうけん)・若手議員も立候補しやすい環境になっているが、派閥を頼(たよ)らなければ個別に声をかけ、推薦を頼(たの)む必要がある。推薦人は掛(か)け持(も)ちできないため、争奪戦(そうだつせん)になることもありそうだ。

 Q 推薦人にとっては、どんな影響があるのか。

 A 推薦人名簿は公表される…

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この記事を書いた人
小村田義之
政治部|外交防衛担当キャップ
専門・関心分野
政治、外交安保、メディア、インタビュー
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