只見線にオリジナル観光列車走らせる検討会議 会津鉄道の車両と併用
2022年に全線再開したJR只見線に観光列車を走らせることをめざし、福島県や沿線自治体が具体案を話し合う検討部会の初会合が16日、柳津町で開かれた。県の第三セクター・会津鉄道の車両を併用した、会津ならではのオリジナル観光列車をめざすとした。
只見線は、不通区間だった会津川口(金山町)―只見(只見町)間について、再開に際して線路や駅などの設備が県の所有となった。鉄路維持のためには運賃収入を増やすことが不可欠なため、県は青森・秋田の日本海岸を走るJR五能線で運行されるような観光列車をイメージし、沿線自治体の協力を求めた。
車両は、会津鉄道が運行している観光列車「お座トロ展望列車」の更新に合わせ、同社が所有する。只見線専用ではなく、同社が管理する会津線でも運行させる方針だ。
内装は会津木綿やからむし織などを使った会津ならではのものをイメージし、日本酒などが楽しめる売店も設置する案が示された。ただ、新車両導入には多額の費用がかかるため、沿線自治体の担当者からは、費用対効果を見極める必要があるとの指摘も出た。
県は今後数年かけて、導入の可否を決断する方針。県生活交通課の担当者は「経済効果が会津全体に波及し、沿線住民が自慢できるような特別感のある列車をめざしたい」としている。
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