トランスジェンダーの生殖医療支える 獨協医大埼玉が専門外来開設へ

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二階堂友紀
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 性別を移行する医療で生殖機能が衰えたり失われたりすることの多いトランスジェンダーが、子を持つ選択肢を守りたい――。独協医大埼玉医療センター(埼玉県越谷市)が、トランスの生殖医療に特化した外来を7月にも始める。全国初の取り組みという。

 最高裁は6月、戸籍上の性別を女性に変えたトランス女性と、自身の凍結精子で生まれた子との間に、親子関係を認める初判断を示した。トランスの人たちが家族をつくる可能性が広がった一方で、その生殖医療を支える医療機関の少なさが課題になっている。

トランス女性の精子凍結、8件の実績

 専門外来は、不妊治療を担うリプロダクションセンター内に設け、ジェンダー外来と名づける。2015年に開設した同センターは、抗がん剤放射線治療を受ける前のがん患者を対象に、精子や卵子、受精卵の凍結保存を実施している。

 この中で、性別移行医療を本…

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この記事を書いた人
二階堂友紀
東京社会部
専門・関心分野
人権 性のあり方の多様性 政治と社会