年収に最大2割の差 公務員を転職に駆り立てる「地域手当」とは

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松浦新

 公務員の給料に、勤務する自治体の違いで年収に最大で2割の差がつく「地域手当」という制度があります。隣接する市町村でも年収に大きな差が出るため、公務員として転職する若者も少なくありません。その実態を取材しました。

年収で30万円以上の違いが

 首都圏の市役所に勤める20代の男性職員は今年4月、それまで勤めていた町役場から転職した。

 4年前、生まれ育った町に就職して、職場は仲間も多くて楽しかった。

 しかし、働き始めて間もなく、給料明細に「地域手当」という項目があることに気づいた。高校の同級生で公務員仲間が集まると、自然にその話題になった。市町村によってその割合が違うことを知った。

 地域手当の最高は、東京23…

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この記事を書いた人
松浦新
経済部
専門・関心分野
不動産、IT、社会保障