裏金の受領日は「大みそか」? 二階元幹事長の収支報告書に残る謎

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浅沼愛 岡戸佑樹

 自民党派閥「志帥会」(二階派)の政治資金パーティーをめぐる事件の初公判が19日にあり、政治資金規正法違反の罪で在宅起訴された同派元事務局長が、派閥の政治資金収支報告書に3億円超の収支を記載していなかったなどとする起訴内容を認めた。

 一方、派閥からキックバック(還流)を受け取っていた側の議員らは、立件対象にはならなかったものの、事件発覚後に自身が関係する政治資金収支報告書を相次ぎ訂正。「裏金」を「表の金」として計上し直した。ただ、訂正後の収支報告書にもなお不透明さは残っている。

 朝日新聞は、自民党が2月13日に公表した調査結果で、裏金を受け取ったとされた二階派の6議員について、今月18日時点で公表されている2020~22年の収支報告書の訂正内容を確認した。それによると、派閥から裏金を受け取った日付を、二階俊博衆院議員を除く5人が「不明」とし、金の流れは不透明なままになっていた。

 唯一、日付を明記したのが二…

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この記事を書いた人
浅沼愛
東京社会部|政治資金担当
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政治資金、政治
政治資金問題

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