ふるさと帰還のSL人吉 解体と輸送、組み立てを見学ツアーに

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今村建二

 JR九州の観光列車「SL人吉」を牽引(けんいん)し、今年3月に引退した蒸気機関車「ハチロク」の里帰りが「見学ツアー」として仕立てられることになった。解体、輸送、組み立ての一連の工程をファンらが見学できる。ふるさとの熊本県人吉市が、関連費用を6月議会に予算案として計上する。

 国産で現役最古の蒸気機関車だったハチロクは、部品の調達など維持管理が難しくなったため、3月に引退した。JR九州は、里帰りを熱望していた人吉市への無償譲渡を決定。市が受け入れの準備を進めている。

 市によると、動かすことができる状態での「動態保存」をめざす方針で、人吉駅に隣接する駐車場に長さ25メートルの軌道と格納庫(木造平屋、のべ床面積200平方メートル)を新設する。

 市は、ハチロクの「誕生日」…

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この記事を書いた人
今村建二
水俣支局長|水俣病・環境担当
専門・関心分野
地方政治、環境