コロナ禍脱しても元に戻らない輸送人員 JR九州社長「一番の課題」

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江口悟
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 JR九州が9日発表した2024年3月期決算は、コロナ禍からの回復が進み、3年連続の増収増益となった。売上高は前年比9.7%増の4204億円、営業利益は同37.2%増の470億円、純利益は同23.4%増の384億円だった。

 鉄道旅客やホテル、小売りなど、コロナ禍での行動制限の影響を受けた事業の収入が特に増えた。中核の鉄道事業は、売上高が同17.6%増の1604億円、営業利益は105億円と前年の約3.3倍に伸びた。新幹線の旅客運輸収入は575億円で、そのうち西九州新幹線は49億円だった。

 ただ、コロナ前の水準に戻っていない。19年3月期と比べると、全体の売上高も利益も水準は下回った。輸送人員も約94%にとどまる。古宮洋二社長は記者会見で、リモートワークやリモート会議の定着で、通勤定期の購入や出張が減っていると指摘し、輸送人員について「今後も94%が続くなら、この人数でいかに鉄道を運営していくかを中長期的に考えないといけない。そこが一番の課題だ」と述べた。

 25年3月期の見通しは、売…

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