炭鉱電車、ふたたび「定期運行」 荒尾・万田坑で月2回走行公開

杉浦奈実

 かつて三井三池炭鉱の石炭運搬や通勤に活躍し、現在は熊本県荒尾市の万田坑で展示されている「炭鉱電車」について、市は4月から走行公開を始めた。これまで走行公開はイベント時に限られていたが、今後月2回公開する。

 走るのは1917(大正6)年製の20トン車で、十数メートルを往復する。97年の閉山後は三井化学大牟田工場で使われてきたが、2020年に運行を終えた。同社から寄贈を受けた市が昨夏から、1937(昭和12)年製の45トン車とともに公開していた。

 継続的なバッテリー充電ができるよう設備を整えたため、イベント時以外でも走る姿を見せられるようになったという。第2、4日曜に1日6回動かす。初回の4月14日には約110人が訪れ、カメラを向けて撮影を楽しむなどした。見学には万田坑への入場料が必要。(杉浦奈実)…

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