ロマンスカーを飾って3周年 2代目館長はVSEやEXEの元開発者

有料記事

中島秀憲

 小田急電鉄の「ロマンスカーミュージアム」(神奈川県海老名市)に今月、2代目館長が着任した。ロマンスカーの運転士だった初代館長から引き継いだのは、元車両開発者の吉久(よしひさ)治朗さん(58)。ミュージアムは19日で開業3周年を迎え、特別エリアの開放など、さまざまな企画を用意している。

 小田急沿線に生まれ、子どもの頃からロマンスカーのファンだったという吉久さん。大学の機械工学科を卒業した1989年に入社。相模原市の総合車両所で工場整備士からスタートした。「台車の部品を重いハンマーでたたくにもコツがいる」。先輩からひとつひとつ学び、仕事を終えると工場の大浴場へ。「毎日汗だくだったが、忘れられない日々だった」

GSE開発でリーダー的役割

 その後、本社の管理業務などを経て、入社時から希望していた車両開発の部署へ。ロマンスカーの開発では、通勤客にも対応して座席数を増やしたEXE(30000形)や、前面展望席を復活したVSE(50000形)、MSE(60000形)などに携わった。

 印象深いのは、開発当初から…

この記事は有料記事です。残り572文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません