四条通を横切る京福電鉄、踏切遮断機を新設へ レアな「電鐘」は継続

北村有樹子
【動画】遮断機新設する京福電鉄の西院駅、警報音を鳴らす鉄製の鐘は存続=北村有樹子撮影
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 京福電鉄が、西院駅(京都市中京区)に隣接する嵐山本線の軌道敷と四条通の交差部分に踏切遮断機を新設することになった。過去に車と電車が接触する事故が起きたことがあり、安全性を高める。電車が近づくと実際に金属製の鐘が「カンカン」と鳴る、全国的にもめずらしい仕組みは残る。

 現場はこれまで遮断機がなく、踏切信号が四条通に設置されていた。車道用と歩道用の踏切遮断機を4台ずつ設置し、3月末から使い始める。踏切信号機は残し、青信号の際は一時停止せずに通行できる。

 遮断機がない現在は、電車が近づくと信号が赤に変わり、2カ所の鋳鉄製の鐘が鳴る。最近の踏切は、警報機に取り付けられたスピーカーから電子音を鳴らすタイプが主流で、実際に鐘を鳴らして警報音を出す「電鐘(でんしょう)」は全国的にめずらしいという。

 京福電鉄によると、関西では唯一現役で稼働している。「騒音対策により撤去されることが多いが、特に指摘も寄せられていないため、引き続き電鐘も使うことにした」という。(北村有樹子)

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