山形新幹線に「E8系」デビュー 最高300キロで東京まで4分短縮

高橋昌宏
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 山形新幹線の新型車両「E8系」が16日、営業運転を始めた。山形県内の駅では、出発式や出迎えのセレモニーが開かれ、四半世紀ぶりにデビューした新顔を見ようと大勢の人たちが詰めかけた。

 「E8系」は、「400系」「E3系」に続く3代目。外観の大きな違いは、先頭車両の先端部の「鼻先」の長さで、空気抵抗を減らすため、E3系より3メートル長い9メートルある。

 最高速度は25キロ上がり、時速300キロに。東京―山形、新庄間はいずれも4分短縮され、東京―山形間を最短2時間22分で結ぶ。

 この日、米沢市のJR米沢駅では、東京駅から一番早く到着する下りのE8系を出迎えるセレモニーが開かれ、ホームはカメラやスマートフォンを持った人ら約700人であふれた。

 午前11時すぎ、地元の郷土芸能団体が大太鼓を打ち鳴らす中、「一番列車」がホームに入ってくると、待ち構えた人たちは車両をあしらった小旗を振って出迎えた。

 米沢市の小学3年、佐々木歩睦(あゆむ)さんは「E3系より形がかっこよくなった。早く乗ってみたい」。同市の高校2年の男子生徒は「スピードが速くなり4分短くなるのは、旅行するうえで大きいと思う」と述べた。

 このほか、JR山形駅(山形市)などでは上り列車の出発式があった。

 現在のダイヤでE8系が走るのは、1日に上下各3本だが、2025年度中にはすべてE8系に置き換えられる予定だ。(高橋昌宏)

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