宝塚歌劇団、パワハラ認める意向示す 「交渉による合意成立の場合」

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楢崎貴司 北川慧一
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 宝塚歌劇団兵庫県宝塚市)の劇団員の女性(25)が昨年9月に死亡した問題で、遺族側の代理人弁護士は27日、会見を開いて、歌劇団側から劇団幹部らによる行為の多くがパワーハラスメントにあたると認める意向が示されたことを説明した。

 遺族側は昨年12月、上級生(先輩劇団員)がヘアアイロンで女性にやけどを負わせたなど15のパワハラ行為があったと主張していた。

 この日の会見では、歌劇団側との交渉経緯を説明した。それによると、歌劇団側が今年1月に出した文書で「交渉による合意が成立した場合」とした上で、多くがパワハラに該当することを認めるとした。また、経営陣の怠慢によって長年にわたり劇団員に様々な負担を強いるような運営を続けてきたことを「深く謝罪する」考えを示した。

 ただ、具体的にどの行為がパワハラに当たるかの言及はない。遺族側弁護士は、歌劇団側が、やけどを劇団幹部が「全くの事実無根」と発表した点や過酷な長時間労働を課して過大な要求をした点など半数ほどはパワハラとほぼ認め、上級生の威圧的な言動などについては否定している、とみていると説明した。

 遺族側は上級生の言い分にか…

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この記事を書いた人
北川慧一
経済部|労働キャップ
専門・関心分野
労働政策、労働組合、マクロ経済
宝塚歌劇団問題

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