「X」悪化する偽情報汚染 広告対価が拡散動機、億単位の表示回数も

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サンフランシスコ=五十嵐大介
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 起業家イーロン・マスク氏によるX(旧ツイッター)の仕様変更を受け、災害などの現場で偽情報拡散が問題になっている。未確認情報を大量に投稿する個人アカウントが大手メディアより拡散力があったとの報告もあり、専門家は発信元のアカウントの信頼性を見極めるよう呼びかけている。

 「あなたがこれから目にするものは、極めていらだたしい内容だ」

 右派のインフルエンサーとして知られるマット・ウォレス氏は昨年8月、Xにそう投稿した。数日前に起きたハワイ・マウイ島の山火事に関する内容で、匿名の住民の話として、地元当局が数百人の遺体を収容しながら公表していないなどと書いていた。「この情報を広く拡散しなければいけない! 広告収入はすべて火災の犠牲者に直接献金される」と記した。

マウイ警察、災害時は「SNSの担当者を」

 ウォレス氏は当時、マウイ島…

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