人質救出後、ラファ空爆で67人死亡 イスラエルは被害不可避と主張

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エルサレム=高久潤 今泉奏
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 イスラエルが地上侵攻の方針を表明しているパレスチナ自治区ガザ南部のラファでは、すでに地上軍も一部投入され、激しい攻撃が行われている。国際社会が求める、民間人を保護するための十分な措置や事前の警告はなく、多くの市民が犠牲になっている。

 ラファ在住の朝日新聞通信員によると、12日午前1時50分ごろ、市内に大きな爆発音が響いた。間髪を入れず、銃撃音が数分間続き、その後約2時間、空爆が断続的に続いたという。

 ラファにはガザの人口約230万人のうち140万人が避難し、テント生活を送る。この日未明に始まったイスラエル軍の攻撃では民家やモスクなどが破壊され、人々は逃げまどい、消火活動に追われた。

 ガザ保健省は、この攻撃による死者は女性や子どもを含め少なくとも67人に上ると発表。夜が明けるとラファ各地で、倒壊した建物に埋まった人たちの救出活動が続いた。

 攻撃の標的は何だったのか。

 イスラエル軍はラファを「テ…

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この記事を書いた人
高久潤
エルサレム支局長
専門・関心分野
グローバリゼーション、民主主義、文化、芸術
イスラエル・パレスチナ問題

イスラエル・パレスチナ問題

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