「ザル点検」「倫理観疑う」 教団めぐる首相と文科相の対応に専門家

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聞き手・高島曜介 笹山大志
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 盛山正仁文部科学相が2021年衆院選で世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の友好団体から推薦状を受け取っていたとされる問題。盛山氏は「記憶がなかった」とし、相手側への確認は「当方から確認するつもりはありません」と否定した。

 教団との関係をめぐる自民党の点検の信頼性がゆらぐ事態だが、岸田文雄首相も再調査には否定的な姿勢を貫く。こうした状況について専門家に話を聞いた。

「文科相としての職務続けるのには無理ある」

法政大大学院公共政策研究科・白鳥浩教授の話

 盛山氏は教団の解散命令を請求した文科省のトップであり、教団側から選挙支援を受けていたなら利益相反の関係になる。

 これから裁判で教団と対峙(たいじ)することが想定される。盛山氏のあらゆる判断に、教団との接点が影響していないかという疑念がつきまとう。文科相としての職務を続けるには無理があり、任命権者である岸田文雄首相の責任も問われる。

 旧統一教会との関係をめぐっ…

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