埼玉県営公園でのクルド人の祭り 指定管理者が「不許可」撤回し謝罪

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浅田朋範 山田暢史

 埼玉県営の「秋ケ瀬公園」(さいたま市)でクルド人たちが春に開催している祭り「ネウロズ」について、県公園緑地協会が一時、クルド人が公園を使うことに反対する人たちが妨害に来る可能性を考え、運営に協力する団体に「今年は許可できない」と伝えていたことがわかった。協会はその後、方針を撤回。23日に、当初の判断は誤りだったとして団体側に謝罪した。

 ネウロズは春や新年の訪れを祝う祭り。民族音楽に合わせて踊る。主催は「日本クルド文化協会」で、支援団体「在日クルド人と共に」が運営に協力。同公園で許可を得て2018年と19年、23年に開いた。

 同公園管理事務所によると今月4日、同団体から今年分の仮予約について連絡を受けた際、所長が「許可できない」と伝えた。

 祭りに反対する人たちが来て…

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この記事を書いた人
山田暢史
東京社会部|メディア担当
専門・関心分野
農林水産業、食、武道、災害
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    浅倉拓也
    (朝日新聞記者=移民問題)
    2024年1月24日11時44分 投稿
    【解説】

    「祭りに反対する人たちが来てトラブルになった場合、『公園利用者と事務所職員の安全を確保できない』と判断」 昨年から一部メディアで「クルド人と地域住民の軋轢」にフォーカスしたキャンペーン報道が展開され、ネット上ではクルド人に対するヘイト

    …続きを読む