京都の世界遺産で集める「計画反対」 北陸新幹線延伸めぐり綱引き

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野口陽
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 北陸新幹線の敦賀(福井県)―新大阪の延伸計画をめぐり、綱引きが激しくなっている。京都仏教会が市内の名刹(めいさつ)で計画の見直しを求める署名活動を始めた一方、福井県などは新聞紙面に現計画の利点を訴える意見広告を出した。沿線知事からもルート見直しに触れる発言が出始めている。

 「清水の舞台」として知られる世界遺産清水寺。本堂の参拝客の順路脇に3月26日、「北陸新幹線延伸計画の見直しの輪を広げよう‼」などと書かれた高さ約40センチの箱が二つ置かれた。並べて置かれたビラに署名し、入れてもらう。

 静岡県から来た20代のカップルは27日昼、箱に書かれた「京都が京都でなくなる」というメッセージが目にとまり、署名した。延伸工事での地下水への影響が問題視されていることは初めて知ったといい、「歴史ある京都でこういう問題が起こるのは、シンプルに嫌だ」。

■反対ビラは10万枚印刷…

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この記事を書いた人
野口陽
経済部
専門・関心分野
経済産業政策、政治資金、調査報道