ガザの65%に立ち入り禁止や退避命令 国連発表 人道状況悪化
翁長忠雄
イスラエル軍は4日、パレスチナ自治区ガザ北部で地上作戦を拡大していると発表した。「安全地帯」を広げるためだとしている。イスラム組織ハマスへの攻撃を続けている。イスラエルのネタニヤフ首相は、ガザ南部でも新たな緩衝地帯を設置する計画を明らかにしている。住民は戦闘地域からの退避を余儀なくされ、人道状況は悪化している。
国連人道問題調整事務所(OCHA)は4日、ガザで立ち入り禁止または退避命令の出ている地域は全域の65%に及び、過去2週間で約28万人が退避したと発表した。ガザでは貨物搬入の完全封鎖が2カ月目に入り、小麦粉の配給がほぼ停止し、補助金を受けたパン屋はすべて閉鎖された。住民は飢餓と栄養失調のリスクにさらされているという。
ロイター通信によると、4日…
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イスラエル・パレスチナ問題
イスラム組織ハマスが2023年10月7日、イスラエルに大規模攻撃を行いました。イスラエルは報復としてハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区に攻撃を始めました。最新のニュースや解説をお届けします。[もっと見る]