「禁止」なくした一時保護所 「子ども会議」に小遣いも…変わる現場

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川野由起 山内深紗子

 一時保護所は、虐待などのため緊急で保護された子どもたちが、心身に傷を抱えながら、家族から離れて接する支援の場だ。ルールが過度に多いと指摘されてきたが、近年、少しでも子どもたちが望むように過ごせる自由や、権利を守ろうとする改革が進められている。

 「刑務所みたい」

 首都圏に住む女性(20)が、SNSで一時保護所について調べると、そんな言葉が出てきた。

 当時、中学3年。両親から虐待を受けていた。そんなに怖いところならば、いまのほうがいいかな。そう思ったが、家にいるのも限界だった。周囲の大人の勧めで警察に通報した。

 一時保護所では、毎朝午前6…

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この記事を書いた人
川野由起
くらし科学医療部
専門・関心分野
こどもの虐待、社会的養育、アディクション
山内深紗子
デジタル企画報道部|言論サイトRe:Ron
専門・関心分野
子どもの貧困・虐待・がん・レジリエンス