卒アルの写真や名前が漏洩? 相次ぐサイバー攻撃に「学校も勉強を」
マハール 有仁州 小川 聡仁
学校の卒業アルバムの業者がサイバー攻撃を受けるケースが、相次いで明らかになっている。23日も東京都板橋区や練馬区などが、子どもの写真と名前のデータが漏洩(ろうえい)した恐れがあると発表した。業者や学校側の対策は十分なのか。
100年以上の歴史がある斎藤コロタイプ印刷(仙台市)は11日、2023年度に制作した卒業アルバムに掲載された子どもの写真と名前のデータが漏洩した可能性があると発表した。最大2千校の17万3千件分で、対象は少なくとも北海道や東京、大阪など約20都道府県に上るとみられる。
卒業アルバムの老舗メーカー・イシクラ(さいたま市)も3月4日、自社ホームページに「ご報告とお詫(わ)び」を載せた。アルバム制作のために画像などをアップロードするサーバーがサイバー攻撃を受け、13都県の子どもの写真や名前のデータ7万2513件が閲覧された可能性があり、一部のデータが使えなくなっていたという。
いずれもパソコンのデータを暗号化して身代金を要求する「ランサムウェア」の攻撃を受けた。現時点で、二次被害の報告はないとしている。
漏洩したらどうなる? 個人特定、悪用の懸念も
データがネット上に漏洩した…