現在の仕事・担当
2024年4月から、こども家庭庁の担当として、こども政策を取材しています。
これまで「自分の経験が誰かのためになれば」と話をしてくれる10代20代の皆さんに出会ってきました。
「大切な人から虐待を受けた」「ケアや貧困で何かをあきらめた」「児童養護施設を巣立ち、頼れる大人がいなかった」など、自分では選びとれない環境で苦しみ、大人になっても生きづらさを感じる人がいます。
記事を通じて、人や情報とつながることで少し生きやすくなったり、現状を知り少しでもできることを考えてくれる人が増えたりするといいなと願っています。
バックグラウンド
初任地の仙台総局では、県警担当と東日本大震災の取材をしました。大切な人をなくされた方、アルコール依存症になった方、警察や海保として捜索にあたった方々にお話しを聞かせていただきました。皆さんに教えていただいた「痛みとともに生きること」は、今も記事を書く原点です。
さいたま総局では、新型コロナ対策や総選挙取材に明け暮れました。生活保護の「扶養照会」手続きについて、全国の自治体の調査報道もしました。
さいたま市にある、社会的養育下で育った若者などが集まる居場所に通ったことをきっかけに、少しずつ全国の10代20代の皆さんとお会いする機会が増えました。
仕事で大切にしていること
「こんな生き方もあるんだな」「おかしいことはおかしい」と自分の心が動いたことを大切にしています。自分が行かなければ、出会わなければ、知らなければ、誰も知らなかったかもしれない事実や思いを届けたいと思っています。
著作
『オーバードーズ くるしい日々を生きのびて』(朝日新聞出版)