パーティー会場は欲望の磁場 政治家、企業、有権者がゆがめるもの

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聞き手・田中聡子
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 「政治とカネ」が問題になるたびに、「政治はカネがかかる」という言い訳が聞こえてきます。そのカネは何のために使っているのでしょうか。元衆院議員の井戸まさえさんに聞きました。

     ◇

裏金事件は氷山の一角

 大先輩の政治家から、「人の心をつかむというのは、その人が何をすれば動くかという弱みを見つけることだ」と言われたことがあります。その弱みが「カネ」の人はとても多い。カネで動く政治家と、カネで動く一握りの有権者や企業がこの業界をゆがめている現実があり、今回の裏金事件は氷山の一角です。

 政治家のパーティー会場は、それぞれの欲望が集まる磁場のようなものです。主催する政治家はもちろんカネ集めが目当てですが、「副大臣になりたい」とか「たくさんパー券を売って親分に褒められたい」とか、他にも思惑がある。

会費取らずに「はい、もらった」

 来ている人にとっても、2万…

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    小松理虔
    (地域活動家)
    2024年1月23日10時0分 投稿
    【提案】

    井戸さん本人が「これがこの業界の現実」と語っている。それが全てだなと感じました。ただ、その業界を形成しているのは政治家だけではないはずです。「カネのかかる政治」を、議員側からだけでなく「支持者側」からもぜひ検証してください。大企業ばかりでも

    …続きを読む