話を聴く、丁寧に説明する… 「子ども主導」の放課後等デイの極意

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編集委員・大久保真紀

 どんな障害があっても、どんなに幼くても、子どもの声に耳を傾け、対等なやりとりをする――。徹底した「子ども主導」で、その子の発達や生活能力の向上を支援する児童発達支援・放課後等デイサービスが大分市にある。特性やこだわりが強く、子どもの意見を尊重する「子どもアドボカシー」は難しいと言われる知的障害や発達障害のある子どもたちの成長を、丁寧な関わりで引き出している。

 「子ども主導」の支援をするのは、合同会社KEYZが運営する「シンパシー&エンパシー」だ。2歳以上の未就学の子どもが対象の児童発達支援事業所「シンパシー」や、小1~高3が対象の放課後等デイサービス「エンパシー」などを展開する。

 午後1時、午前中は幼稚園に行っていたタケシさん(6)とアキさん(5)がやって来た。自閉スペクトラム症などの発達障害がある子どもたちだ。職員4人が出迎えた。

 「シンパシー&エンパシー」は「子ども主導」で運営されています。子ども主導とは何か。発達障害や知的障害のある子どもたちがどんな成長を見せるのか。その様子をお伝えします。

 始まりの会が終わると、タケ…

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この記事を書いた人
大久保真紀
編集委員
専門・関心分野
子ども虐待、性暴力、戦争と平和など