札幌市営地下鉄、犯罪抑止へ全車両防犯カメラ設置 24~34年度に

古畑航希
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 札幌市は2024~34年度にかけて、市営地下鉄全線の車両に防犯カメラを設置する方針を決めた。首都圏の京王線小田急線の車内で事件が相次ぐなか、犯罪行為や迷惑行為を未然に防ぎたい考えだ。

 市交通局によると、国交省は21年に鉄道車内で凶悪事件が相次いだため、9月に省令を改正し、防犯カメラの設置を義務づけた。市営地下鉄は設置義務の対象外だが「犯罪などを抑止する」ために設置を目指すという。

 24~28年度に東豊線全80車両、東西線全168車両に設置する。カメラは1両に3台で照明器具への設置を検討している。東豊線から順次取り付ける予定。南北線は30~34年度に車両を更新するため、設計や製造段階から設置方法を検討する。今後はパブリックコメントを経て、今年度中に経営計画を策定する。(古畑航希)

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