四国新幹線岡山ルート 知事は慎重姿勢

原口晋也
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 四国新幹線の整備構想をめぐり、岡山県の伊原木隆太知事は12日、四国4県が一致して支持を始めた瀬戸大橋を通る岡山ルートについて「関係各県の動向に注視し、情報収集に努めている」と述べ、四国4県や経済団体などでつくる四国新幹線整備促進期成会への参加などには慎重な姿勢を示した。県議会の一般質問で答弁した。

 一般質問で大橋和明議員(自民)が、「岡山ルートが実現すれば大きな経済効果が期待できる。4県と連携し、四国新幹線整備促進期成会に参画すべきではないか」と見解をただした。

 伊原木知事は「岡山県の拠点性の向上、経済圏や交流人口の拡大につながる可能性がある」としながら、「巨額の費用負担や並行在来線の経営分離の問題も懸念され、情報収集に努めている」「整備計画への格上げをするかどうかの調査が行われることになれば必要な協力はしたい」とし、期成会への言及は避けた。

 四国新幹線の整備構想をめぐっては、徳島県淡路島を通って四国に入るルートを主張していたが、5月に就任した後藤田正純知事が岡山ルートに賛同を示した。(原口晋也)

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