大学生が作った超小型衛星、宇宙へ 考案した「音」のミッションとは

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本田大次郎

 1辺10センチ、重さ1キロの超小型衛星が、来春、宇宙へ打ち上げられる。

 作ったのは、千葉工業大学(千葉県習志野市)の学生だ。宇宙でのミッション考案、衛星を動かすプログラム作成、そして米航空宇宙局(NASA)との交渉まで、学生が担った。計画では2030年までに9機が、次々と宇宙へ飛び立つ予定だ。

 衛星は「KASHIWA」と名付けられた。製作したのは、同大の惑星探査研究センターの学生チーム「GARDENs(ガーデンズ)」の4年生約10人。チームは授業の単位とは関係ない、サークルのような集まりで、大学の支援を受けて衛星作りに取り組む。

ミッションの一つは地球の定点観測、残り二つは……

 超小型衛星は、世界で毎年数百機が打ち上げられており、今回作られたキューブサットと呼ばれる超小型衛星は、基本設計部分がすでに確立されている。そこに、それぞれが独自のミッションを加えていく。

 「KASHIWA」には、学…

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    鈴木一人
    (東京大学大学院教授・地経学研究所長)
    2023年11月26日16時36分 投稿
    【解説】

    宇宙開発、とりわけ衛星開発は大学生が主体となって進めることが出来る時代。宇宙はすでに国家が中心ではなく、国家以外の様々な主体が参入する時代。これから大事なのは学生の段階では技術をしっかり習得することだが、大学を出て事業として宇宙開発をやって

    …続きを読む