藤井聡太竜王「楽しんでいただける将棋に」 伊藤匠七段と第3局前夜

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佐藤圭司

 将棋界初の「八冠独占」を11日に達成した藤井聡太竜王(21)=名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖と合わせ八冠=が、挑戦者の伊藤匠(たくみ)七段(21)を2勝0敗でリードして迎える第36期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催)の第3局が25、26の両日、北九州市戸畑区の「旧安川邸」で指される。

 前日の24日、両対局者は、対局場のすぐ近くにある市立一枝小学校を訪問。児童の質問に答えるなど、交流の時間を持ち、笑顔を見せた。

 対局場へ移動し、「対局室検分」を行った後、同市小倉北区の「リーガロイヤルホテル小倉」での前夜祭に出席した。

 恒例の対局者決意表明で、伊藤七段は「私は福岡県を訪れるのは初めてなんですけど、やはり福岡と言うと、食べ物がおいしいというイメージがありまして。さきほど、明日からの対局時の『勝負めし』や、おやつの一覧を見せていただいたんですけれども、本当にどれも魅力的で。自分は食事に普段、あまり悩むことはないんですけど、今回は、かなり長考して、選択させていただきました」と地元をたたえて、会場を沸かせた。さらに、「ここまで自分としては苦しいシリーズとなっていますけれども、藤井竜王に2局教えていただいて、得られたものも非常に大きいと思っております。明日からの第3局では気持ちを新たに臨んでいきますので、皆様に良い将棋をお見せ出来るよう精いっぱい頑張りたいと思います」と続け、大きな拍手を浴びた。

 続いて、スピーチに立った藤…

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