「夫はあそこにいるはずだ」バンコクのビル倒壊、がれきを見つめる妻

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バンコク=武石英史郎

 ミャンマー中部を震源とする28日の大地震の揺れが襲った隣国タイの首都バンコク。建設中の33階建てのビルが倒壊し、高さ20メートルほどのがれきの山になった。

 現場では当時400人ほどが作業していたとみられ、警察によると、29日午前の時点で死者は8人、負傷者は8人。80人との連絡がつかず、がれきの中に閉じ込められている可能性がある。

 26階部分で夫が働いていたというナルモンさん(43)は「夫にも、彼の同僚にも電話をしたが、通じない。あのがれきの上の方にいるはずだ。赤い作業着を着ているので、見つけやすいはずなのに」とスマートフォンの中の夫の写真を見つめて涙を流した。

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この記事を書いた人
武石英史郎
アジア総局長|東南アジア・南アジア・太平洋担当
専門・関心分野
アジア、グローバルサウス
ミャンマー地震

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