静岡鉄道は静岡市内のすべての小学生に「1日フリー乗車券」を配る。11月の決められた日に、静鉄電車（新静岡―新清水）と静鉄バス（市内の路線）が1日無料で乗り放題になる。地球温暖化の原因になる二酸化炭素（CO2）の排出を削減するため、公共交通を使う「スマートムーブ」を知ってほしいという。

　市内の国公立、私立小学校、特別支援学校の児童約3万2千人に配る。利用できるのは11月18日（土）、19日（日）、23日（祝日）、25日（土）、26日（日）のいずれか1日。フリー乗車券を持っていれば、何度でも乗れたり電車とバスを乗り継いだりできる。11月に入ってから、各校に乗車券を送る。

　今月12日には静岡市教育委員会の赤堀文宣・教育長に乗車券を贈呈した。赤堀教育長は「身近な鉄道やバスを使って環境への配慮を考えてもらうとともに、いろいろな人と出かけて静岡の良いところを発見してもらいたい」と話した。

　静岡鉄道未来事業創造課の安藤一輝さんは「未来を担う小学生全員を対象にすることで、これからの環境を守る土台につながってほしい」と話している。（大海英史）