インド最高裁、同性婚認めず それでも、性的少数者が抱いた「希望」

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ニューデリー=石原孝
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 ゲイやレズビアンといったLGBTQ+(性的少数者)による婚姻の是非を巡り、インド最高裁は17日、「性的少数者の婚姻は、議会の問題だ」などと述べ、合法化を認めない判決を下した。インドでは同性婚が認められておらず、政府も法制化に後ろ向きな姿勢を見せており、当事者たちからは悲嘆の声も漏れた。

 5人の裁判官からなる最高裁の判決では、「性的少数者への差別を是正すべきだ」とした一方で、婚姻について定めた法律の改正などについては「議会の権限」と述べるにとどめた。

 訴えを起こしたスプリヨ・チャクラバルティさん(33)は判決後、「今日の判決に深く失望している」としたうえで、「個人的なレベルでは敗れたが、多くの(一般家庭の)食卓でこの問題が議論にあがった。いつの日か婚姻の平等が実現することに希望を持っている」と取材に語った。

 審理では、同性婚などを求め…

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