「女性の声届ける」 タリバン支配の母国に残るマブーバ・セラジさん
イスラム主義勢力タリバンが実権を握るアフガニスタンで、貧困や暴力に苦しむアフガニスタンの女性たちの支援にあたってきた人権活動家のマブーバ・セラジさん(75)。タリバン支配後も母国にとどまって活動する理由や日本への思いなどを語ってくれた。
――アフガニスタンの女性たちはどのような状況に置かれているのでしょうか。
女性たちはいま、社会に居場所がありません。教育や医師の診療を満足に受けられず、公園に行くことすら禁止されました。これは、到底受け入れられません。ただ、この国の課題は、すぐに解決できるようなものではありません。文化や歴史、近隣国や世界各国との関係のなかで生じている問題なのです。女性たちには、忍耐強く耐えて欲しいと伝えたい。
タリバンも私たちを必要としている
――2021年8月にタリバンが首都カブールを制圧した政変後、多くの人が国外に逃れました。そんななか、なぜ残ったのですか。
人々のそばにいたかった。兄…
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