紅葉のシーズンに増発、特急の臨時停車も JR嵯峨野線

八百板一平

 JR西日本は、観光客の利用が増えている嵯峨野線の混雑緩和対策を強化する。秋の行楽シーズンの週末には一部の特急を嵯峨嵐山駅に臨時停車させる。

 京都市中心部と嵯峨嵐山地域を結ぶ嵯峨野線は、訪日外国人客(インバウンド)の需要が回復して、混雑が激しくなっている。JR西は5月以降、臨時列車の運行といった対策を講じている。

 国内外からさらに多くの観光客が訪れる紅葉シーズンは、臨時列車を増やす。今月21日から12月10日には、臨時列車を平日は上下線で1日あたり計18本、土日と祝日は上下線で計20本に増発する。さらに平日は60本、土日と祝日には57本の列車で車両の数を増やす。

 輸送力アップのため、特急も活用する。同じ期間中に嵯峨野線を走る特急「きのさき」「はしだて」「まいづる」のうち計7本が、土日と祝日は嵯峨嵐山駅に臨時停車する。京都―嵯峨嵐山間は普通車指定席(通常期)で1290円かかるが、チケットレスの予約サービスを使えば600円とする。(八百板一平)…

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