オリンピック招致でふたたび挫折、限界見えた札幌市長の「ことば」

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日浦統

 就任以来、秋元克広市長が招致を推進してきた札幌冬季五輪・パラリンピックが、開催年の切り替えに追い込まれた。足かけ8年半で2度目の「挫折」だ。開催に欠かせぬ市民の高い支持を得られないせいだが、手堅いはずの「秋元流」は何を誤ったのか。

 「冬場の観光客の増加と都市再開発の起爆剤」。

 秋元氏が招致を唱えるのは、近い将来、「超高齢化都市」になる市を持続可能にすることがねらいだ。市の経済構造は製造業が弱いため、主力の観光産業を伸ばし、外からお金を呼び込む。五輪は国家プロジェクトなので、巨額の補助金が得られる利点もある。

 そんな思惑をもつ市が招致に…

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日浦統
北海道報道センター|行政キャップ
専門・関心分野
「課題先進地」北海道の社会経済、再生可能エネルギー