ライチョウ 秋の山に3羽放鳥 昨年放鳥8羽と冬越えへ

小野智美
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 【栃木】国の特別天然記念物ライチョウを長野県中央アルプスに返す「復活作戦」で、環境省は先月30日、那須どうぶつ王国(那須町)と長野市茶臼山動物園から移送してきた3羽を木曽駒ケ岳(2956メートル)に放した。

 放鳥したのは雄2羽と雌1羽。生後1カ月の2021年8月に木曽駒ケ岳から両園に移され、約2年を園で過ごした。先月26日に木曽駒ケ岳に運び、山頂そばのケージで保護していた。

 ライチョウは雄同士、雌同士で群れになり、冬を越す。22年8月にも両園からライチョウを運び、放鳥した。環境省によると、22年8月に放鳥した両園の成鳥6羽とヒナ16羽のうち、成鳥3羽とヒナ5羽の無事が確認できている。成鳥3羽のうち1羽は那須どうぶつ王国の雌で、ヒナはすべて同園で生まれた。

 同園生まれのヒナの生存率について、環境省の小林篤専門官は「野生のヒナとそう大きく変わらなかった」と指摘している。(小野智美)

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