「名前消えホッとした」「対応に一貫性ない」 事務所会見に当事者は
「全てジャニーズとつくものはなくなります」――。2日に発表されたジャニーズ事務所の新体制を、被害を訴える当事者はどう受け止めたのか。
「ジャニーズの名前が消えるのはホッとした」。故ジャニー喜多川氏からの性被害を訴えてきた「ジャニーズ性加害問題当事者の会」のメンバーで元Jr.の二本樹顕理(あきまさ)さん(40)は、社名変更を評価した。
ただ、新社名の「SMILE(スマイル)―UP(アップ).」については「被害者への補償会社の名称として(スマイルという響きが)適切なのか。もう少しシリアスな感じのものにしてほしかった」と疑問を呈した。
この日の会見では、東山紀之氏が旧会社と新会社の社長を兼任することが明らかにされた。「東山氏には補償・救済事業に専念してほしかった。被害規模も大きいので、被害が軽く扱われている感じがした」と漏らした。より多くの被害者と対話して、その声を反映して補償の形を整えていってほしいと訴えた。
30年以上前からジャニー氏からの性被害を告発してきた50代のハヤシさん=仮名=は、社名の変更は評価した上で「前の会見では事務所名は変えないと言っていたのに、対応に一貫性がない。『騒がれたら動く』ような姿勢に見える」と話す。
東山氏は会見で「結論的に…
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- 【視点】
被害に遭われた皆さんの声を集めた記事に、粛然とします。 私は記者になって30年になりますが、政治に関心があったため、芸能界の取材は最も縁遠いものだと思っていました。 しかし、空気のように当たり前だと思っていたジャニーズの舞台裏で、政
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