北海道医療大が北広島の日本ハム・Fビレッジへ移転方針 地元は反対

松田昌也
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 北海道医療大学(当別町)は27日の理事会で、北広島市にあるプロ野球・北海道日本ハムファイターズの新球場や、分譲マンション、宿泊・商業施設などが並ぶ「北海道ボールパークFビレッジ」へ、2028年度をめどに移転する方針を決めた。

 札幌市からのアクセスを改善して学生の利便性を向上させ、少子化に伴う入学者の減少に歯止めをかけようという狙いがある。

 当別町には、学生を中心に800人ほどの大学関係者が居住しているとみられ、さらに多くの学生や教職員が、JR札沼線(学園都市線)の北海道医療大学駅を利用している。将来、大学の移転構想がJRの路線維持に影響を及ぼす可能性も否定できず、当別町のまちづくりにはマイナスの影響が懸念される。

 当別町は大学に対して要望書を提出。「移転計画が実行された場合、本町の経済的、文化的損失は計り知ることが出来ません」と移転に強く反対している。

 大学は薬学部、歯学部、看護福祉学部、心理科学部、リハビリテーション科学部、医療技術学部などからなり、当別キャンパスのほか、札幌あいの里キャンパスや北海道医療大学病院(いずれも札幌市北区)があるが、大半の施設を移転先へ集約する方針だ。(松田昌也)

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