「タイマンしようや」「国家の犬が」 警察へのカスハラ、70件認定
警察組織として全国初となるカスタマーハラスメント対策を導入した福岡県警は25日、開始から3カ月で計70件をカスハラと認定した、と発表した。
県警警務課によると、5月15日~8月14日の適用は県警本部26件、各署44件の計70件あった。カスハラの種類別では、「反復・時間的拘束型」が42件、「暴言・威嚇・脅迫型」が26件、謝罪や幹部職員の対応を求める「権威型」が2件だった。
「訴えを刑事に聞いてほしい」と来署した男が、大声でわめいたり、受理できない要求をしつこく繰り返したりし、2時間居座ったとして建造物不退去容疑などで現行犯逮捕したケースもあった。
県警は主な事例も公表。①飲酒状態で来署し、特に用件を言わずに「一対一でタイマン(けんか)しようや」「国家の犬が」などと1時間繰り返した。②駐車違反をとられたとして署に電話し「納得いかない。(違反にならない)警告にしろ」と30分繰り返した。③警察官から連絡先などを聞かれたことを拒んだ上で「犯罪者扱いされた」として夜間に署に電話し「上司に代われ」「謝罪しろ」と執拗(しつよう)に迫った――などのケースがあった。
「道路の路側帯の草や泥をな…
【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら