北海道の鉄道貨物維持「国が主導的な役割を」 首長らが意見交換会

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編集委員・堀篭俊材
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 北海道新幹線札幌延伸に伴いJR北海道から経営分離されるJR函館線・函館―長万部間を貨物線として残すため、地域の意見を聴く北海道と国が主催する会合が30日、オホーツク地方を皮切りに始まった。首長たちからは、地元の農産物を本州に送る大切な貨物鉄道網として同区間を維持することを訴える声や、国に対し主導的な役割を期待する声が相次いだ。

 北見市であった意見交換会には、オホーツク地方の市町や農業団体の関係者ら約40人が出席。首長たちからは「函館―長万部間は道と本州を結ぶ唯一の貨物鉄道」(北見市の辻直孝市長)などとして存続を求める意見が大勢を占めた。

 地元を走る石北線にはタマネギを運ぶ臨時貨物列車が運行するが、石北線はJR北が「単独では維持困難」として維持費の一部の負担などを自治体に求める8線区のひとつ。辻市長は「函館―長万部間は石北線の維持にも不可欠。全国的な観点から議論してほしい」とした。

 道内の農産物を安定的に全国…

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