地方のLRT、期待と課題 宇都宮では不要論も、富山市は地価上昇
次世代型路面電車(LRT)が26日、宇都宮市―栃木県芳賀町間で開業した。先行する富山市では都市機能を集約する基盤として成果を上げるが、利用者を増やし、持続可能な街づくりに生かせるかには課題もある。
30年越しの開業、延伸も視野に
26日、JR宇都宮駅東口。30年越しの実現となったLRTの開業式で、宇都宮市の佐藤栄一市長は「全国の地方都市のモデルとなるよう、50年先100年先も持続的に発展できるまちづくりに全力で取り組む」と述べ、LRTによる県都再興へ期待を膨らませた。
LRTは同駅東口から市街地や住宅地を通り、工業団地がある栃木県芳賀町間の14・6キロを約50分で結ぶ。1編成は3両でピーク時は約8分間隔で走る。東北新幹線の始発と終電に接続し、バス停留所と駐車場、駐輪場を併設する乗り換え施設(トランジットセンター)を複数設けるなど、他の移動手段とのアクセスを強く意識する。
宇都宮市が描くのは、LRT…
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- 【視点】
路面電車が好きだ。路面電車のあるところに行く機会があると、必ず乗ってみる。その街の、風合いのようなものが運ばれている気がする。渋滞のない地下鉄と、街の風景を肌で感じることができるバスと、両方のいいとこ取りをしたのが路面電車。そう思っている。
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