マイナ保険証で窓口負担異なるトラブル続出 規模不明、厚労省調査へ

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村井隼人
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 マイナンバーカードと健康保険証を一体化した「マイナ保険証」で、患者が医療機関の窓口で使う際、本来とは違う患者負担が表示されるトラブルが続出している。厚生労働省が調査する方針だが、現状ではミス全体の規模は把握できていない。医療現場からは不安の声が上がっている。

 窓口負担が違うミスは千葉市で6月に見つかった。その後、各地でも判明。全国保険医団体連合会が医療機関に聞き取り調査(7月14日~8月1日)をしたところ、21都府県の計370機関からトラブルが報告された。

 千葉県船橋市の診療所では、70歳以上の高齢者がマイナ保険証を使ったときに本来とは違う「3割負担」と誤表示されるトラブルが4月から相次いで起こった。患者が受け付けの際にカードリーダーの画面上で高額療養費制度の「限度額情報の提供」に同意しなかった場合に生じているという。

 トラブルは月に数回程度あるといい、担当者は「医療機関側は窓口でマイナ保険証の手続きを本人の代わりにできない。『同意してください』と指示も出せないので、同意しなかった人にはいちいち声をかけて、紙の保険証で正しい負担割合を確認させてもらったりしている」と話す。

「これ以上はどうしようもない」

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