とさでんの蛍橋電停を移設へ 土佐国道事務所、電車通りの渋滞緩和に
高知市内でも交通量の多い「電車通り」(国道33号)の混雑緩和や事故防止のため、国土交通省土佐国道事務所は、とさでん交通の路面電車停留場(電停)を移設して、電車通りに右折レーンを新設する計画を進めている。まずは年度内に蛍橋(旭町3丁目)の下り線(西行き)電停から取りかかるという。
同事務所によると、市内でも交通量の多い「電車通り」のうち、市西部の旭町1丁目交差点―鏡川橋北詰交差点の区間は道路幅が狭く、朝夕の通勤時間帯を中心に渋滞が発生しやすいエリアとなっている。
とくに右折専用レーンがない交差点では、右折待ちの車の後ろに10台以上の車が連なることも多く、慢性的な渋滞エリアとなっていた。昨年5月の調査では、最も混雑が激しい旭町2丁目交差点で、朝夕の通勤時間帯に車列が350メートル以上になることも確認された。
同事務所では、蛍橋電停前(西行き)▽旭町3丁目(東行き)▽旭町2丁目の3交差点計4カ所に、右折車が待機できる「右折溜(た)まり」(右折レーン)を設置する方向で検討を重ねてきた。まずは蛍橋電停前交差点の工事施工が決まり、今年7月に工事計画を公表した。
計画によると、市中心部から西へ向かう場合、蛍橋電停前交差点の手前にある下り線電停を交差点を挟んで50メートル西方向へ移設。電停のあったエリアに延長30メートルの右折溜まりを新設する。工事完成後は、右折車がいても、その横を直進車が通過できるため、渋滞発生を回避できるという。
総事業費は約2千万円で、3分の2を国、残りを高知県が負担する。同事務所管理第2課の太田豊課長は「ほかの交差点についても関係機関と調整をして対策を進めていきたい」と話している…
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