訪日は「お忍びスタイル」? 回復遅れも動じない中国の海外旅行層

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聞き手・高橋豪
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 東京電力福島第一原発処理水放出をめぐり、中国国内では批判的な対日世論が広がっている。8月10日に日本への団体旅行が解禁され、本格的な中国人観光客の回復が見込まれていたが、どんな影響があるのか。中国の訪日マーケティングを長年手がけてきた「Find Japan」の井餘田泰斗(いよたひろと)さんは「訪日客数への影響は限定的だ」と予測する。

 ――中国人の訪日旅行の動向をどうみていますか。

 「中国で海外旅行は回復途中の段階にあり、今年海外旅行をしている人は全人口の1%以下だ。金銭的に余裕があり、理知的で情報リテラシーも高いため、旅行を控えることはせず、行動は変わらないだろう」

 「訪日旅行をする人は、日常的に海外の情報や商品に触れる『海淘(ハイタオ)』と呼ばれる人々や、訪日経験のあるリピーターが多い。感情的にSNSに投稿したり、迷惑電話をかけたりする人々とは分けて考えるのが適切だ」

 ――周囲の目は気にならない…

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この記事を書いた人
高橋豪
経済部|名古屋駐在
専門・関心分野
モビリティー、インフラ、観光、中国語圏
東京電力福島第一原発の処理水問題

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