性別変更の禁止法案、プーチン氏が署名 「ロシア社会の基盤を保護」

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 ロシアのプーチン大統領は24日、性別を変えることを原則的に禁止する法案に署名した。インタファクス通信が伝えた。政府のサイトで公開され、施行されることになる。

 法案によると、性別を変えた人は養子を迎えられず、子どもの後見人にもなれない。結婚していた場合は婚姻が解消される。

 法案はこの原則禁止措置により、「ロシア社会の道徳的、家族的な基盤を保護し、ロシア国民、特に子どもの健康を守ることができる」としている。

 ロシアは、ウクライナ侵攻で対立する米欧への対抗軸として、「伝統的な価値観」を掲げており、性的少数者(LGBTなど)の報道や映画もほぼ全面的に禁止されている。

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    駒木明義
    (朝日新聞論説委員=ロシア、国際関係)
    2023年7月25日15時52分 投稿
    【解説】

    ロシアで今回成立した法律で、性適合手術の実施も禁じられました。具体的には、人の性別を変えることを目的とする医療行為が違法となります。 プーチン大統領は昨年9月、こうした手術に対して激しい敵意を口にしました。下記に引用します。 「パパ、マ

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