「限界鉄道」銚子電鉄が新車両導入へ 新型なら5億円、中古で格安に

大久保泰
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 【千葉】銚子電鉄が開業から100年を迎え、9日には銚子市犬吠駅前広場で「銚電まつり」が開催された。イベント内で竹本勝紀社長が、今年度中に2両の新車両を導入する計画を明らかにした。新型だと計5億円はかかるが、今回は私鉄から中古で5千万円ほどで購入できる予定だという。

 現在、銚電では3編成(1編成2両)を所有している。昨年1月には1編成の車両を検査に出している間に、1編成が故障し、残り1編成で「綱渡り」の運行をする事態にもなった。この日は、鉄道の整備・保守を手がける京王グループの「京王重機整備」と連携協定も結んだ。

 竹本社長は、「(銚電は)古い車両ばかりで故障が多い『ペッパー(コショウ)・トレイン』。故障が出ると運行できなくなる『限界鉄道』なので支援してもらい、安全運行に努めたい」と決意を語った。(大久保泰)

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