エッフェル塔前でポーズ 自民党女性局の仏研修、投稿に批判相次ぐ
自民党女性局がフランス研修中に撮影したとされる写真がSNS上で批判を浴び、物議を醸している。写真は女性局長の松川るい参院議員のSNSで投稿され、エッフェル塔前でポーズをとる写真などに「世間の感覚とズレすぎ」など批判の声が寄せられた。
松川氏は31日、「中身のある真面目な研修なのに誤解を招いてしまっており、申し訳なく思っています」とのコメントを出し、一部の写真を削除した。
松川氏は27日、研修中に撮影したとされるフランス上院のリュクサンブール宮殿内や、エッフェル塔前での記念撮影の写真などを複数投稿。エッフェル塔前で塔をまねたポーズで撮った写真もアップした。SNS上では「世間の感覚とズレすぎ」「修学旅行にしか見えない」「国民が増税や物価高で困窮しているのに」などの批判が相次いだ。批判を受け、自民党幹部は31日、関係議員に注意したことを明らかにした。
松川氏の投稿によると、研修は3泊5日で、全国の女性局所属の地方議員ら38人が参加し、国会議員は松川氏を含めて4人。費用は党費と自腹でまかない、少子化対策や女性活躍などをテーマに、フランスの上院や下院の議員と意見交換をしたという。
どのような反応があるか、想像できるはず
《政治アナリストの伊藤惇夫氏の話》 研修の正確な中身はわからないが、研修自体は実のあるものであったと思いたい。党の派遣であれば、研修には税金が原資の政党交付金が使われた可能性がある。それなのに観光旅行と捉えられるような写真を投稿するべきではなかった。物価高で海外旅行どころではない国民がいることも踏まえると、投稿してどのような反応が返ってくるかは想像できるはず。想像がつかなかったのであれば、政治家として反省をするべきだ。岸田文雄首相の政務秘書官だった長男・翔太郎氏が、外遊に同行して公用車で観光名所を訪れたり、「忘年会」を開いて首相公邸で記念撮影したりして批判をあびたのも記憶に新しい。国民からどう見られているのか想像がつかない故だと思う。自民党全体に緊張感が足りないのではないか…
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この案件にニュースバリューはあるのだろうか。出張中に行われた活動の中身に大きな問題があったということであれば調査対象とすべきであるが、楽しそうな写真が「世間の感覚とズレ」ているというだけで記事として取り上げる意味があるかは疑問である。
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公人たる者は、自らの言動が他者の目にどう映るかを気にかけなければならない。「瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず」である。 件の投稿は削除されたが、多くの人の目に晒されたのだから、もう遅い。はしゃぐ様子が広まったあとに「誤解を招いた」と
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■そりゃ、エッフェル塔の前に行ったら自撮りするだろう ごめん、私、絶対、自撮りしちゃうと思う。だって、自撮りしないと常見陽平じゃないでしょう。自撮り王なんだから。自撮りは生きがいだ。生きている証だ。 いかにもこの件で、噛みつきそうな
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「費用は党費と自腹」といっても、自民党は政党交付金を一番たくさんもらってますし(2022年は約160億円)。政党交付金というのは、国民1人年250円にあたる税金を財源に、議員数や直近の国政選挙での得票率に応じて決まります。しかしフランス研修
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エッフェル塔の近くを通りがかれば、公務の出張とはいえ、記念写真の1枚くらい取るんじゃないでしょうか。それをSNSにアップして、結果的にバッシングにつながるということ自体が時代を反映して興味深いニュースです。国会議員がフランスの女性施策などを
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いろんな意見がありますね。自分ならと考えてみました。こんな感じです。ちなみに旅行も出張もすべて妄想です。 ○エッフェル塔の前で… 記念撮影を あのポーズを SNSに投稿を 私的な旅行で
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観光と誤解されるような写真をアップしたことが注目されていますが、表面的ではないでしょうか。問題はそこじゃない!と言いたい。 先進国のなかで高い出生率のフランス。出生率低下傾向を緩和しているのは、法律婚のみに依拠しない家族支援です。フラン
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