「コロナ乗り切ったのに」 美容室倒産1.4倍 活路はシェアサロン
鹿児島県で暮らす女性(25)はこの春、5年間続けてきた美容師の仕事を辞めた。
毎日、手入れしてきたはさみもフリーマーケットアプリのメルカリを使って売った。
高校生の時から憧れていた仕事で、7年前に上京し、美容学校へ通った。
「私も『カリスマ』なんて呼ばれちゃう日が来るかな」
そんなワクワク感があって、毎朝起きるのが楽しみだった。
ハードワークにも「天職だな」
勤めた東京のサロンは忙しかった。
朝8時に出勤し、店内を掃除して開店に備える。アシスタントとして1日30人の髪を洗う。
午後9時に閉店してから、マネキンでカットの練習をして、帰路に就くのは午後11時。それでも月給は15万円ほどで、福利厚生もなかった。
だが、情熱は冷めなかった。
「髪を切ると、驚くほど性格も変わる。毎日が楽しくて、天職だな、と」。2年後、カットを任される「スタイリスト」になった。
しかし、同じ頃に新型コロナウイルスの流行が始まった。
客が激減し、いつも明るいサロンのオーナーが、ため息をつくようになった。
それでも、コロナ関連の助成金が出たため、何とか持ちこたえていた。
美容室の倒産が増えています。その背景を探るとともに、活路を切りひらこうとする人たちに取材しました。
コンビニの5倍 美容室の乱立が影響か?
それが今年4月、倒産した…
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- 【視点】
苦境の美容室業界では、インスタのフォロワー数で採用を決めるところもあるという。 記事で取り上げられている東京・恵比寿の「Amoute」の店長、横井拓徹さんのインスタを拝見すると……。 「大変身するよ」というショート動画で鉄板の〝
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