【そもそも解説】プライドパレードとは 性的少数者ら、差別に抗議

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花房吾早子
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 世界の多くの都市で、性的少数者や支援者が歩く「プライドパレード」が開かれています。日本でも都市部を中心に始まり、今では全国に広まっています。人びとはなぜ参加するのか。パレードの成り立ちと意義を振り返ります。

 Q プライドパレードはいつ始まった?

 A きっかけは1969年6月。米国の多くの州で、同性間の性行為(せいこうい)や異性に見えるような服装が違法(いほう)とされた時代。同性愛者やトランスジェンダーらが客として集まっていたニューヨークのバー「ストーンウォール・イン」に警察が踏(ふ)み込(こ)み、抗議(こうぎ)の暴動が起きた。差別に耐(た)えてきた人たちが団結し、勇気を出した行動だった。これを記念し、翌年から毎年6月、パレードが開かれるようになった。

 Q なぜ「プライド」がつくの?

 A 70年に初のパレードを組織した運動家たちが、「ゲイ・プライド」という言葉を使い始めたとされる。同性愛などを「恥(はじ)」「罪」と否定する社会にあらがい、自分自身を肯定(こうてい)し「誇(ほこ)り」を持って生きようと呼びかけた。夜の街で隠(かく)れるように過ごしてきた人たちが、日中に胸を張って歩くことで、誇りを表した。

 Q パレードにはどんな影響(えいきょう)力があった?

 A 性的少数者の権利を求め…

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この記事を書いた人
花房吾早子
大阪社会部|平和・人権担当
専門・関心分野
原爆、核廃絶、ジェンダー、LGBTQ+