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　元秘書に暴力行為をしてけがを負わせたことが明らかになった自民党の高野光二郎参院議員（48）=徳島・高知選挙区=が16日、高知市内で記者会見を開き、議員を辞職すると表明した。報道陣から暴力行為の具体的な説明を求められたが応じなかった。党高知県連は同日、高野氏の除名処分を党本部に上申することを決めた。

　高野氏は「暴行してしまった秘書の方に心からおわびを申しあげます」と謝罪。辞職の時期は「なるべく早めに」とした。今後の政治活動は「全て白紙」としている。

　秘書への暴行は、地元のテレビ高知が13日に報じて明らかになり、高野氏は14日に国会内で報道陣の取材に応じた。これまでの説明によると、昨年末に居酒屋で秘書たちと会食していた際、隣に座っていた20代の男性秘書をたたき、鼻にけがをさせた。「頑張れよと気合を入れる意図で胸のあたりをたたくつもりだった」と話していた。

　関係者によると、元秘書は現場となった高知市内の居酒屋で顔を殴られ、多量の鼻血が出るけがを負った。今年に入り高野氏の事務所を退職したという。

　党県連は16日午後、高知市内で党紀委員会を開いた。県連の西内健幹事長は会見し、「高野議員の暴力行為は党員の品位を汚す行為」と除名を求める理由を説明した。

　高野議員は高知県議を経て、2013年に参院選高知選挙区で初当選し、現在2期目。